「合意なき離脱」でポンド暴落!?メイ英首相の離脱協定が否決【2019年3月30日】

こんにちは、Shujiです。

本日は気になるFXニュースをピックアップしてご紹介していきます。

まずは為替相場を確認していきましょう!

今週の為替相場は?

今週の為替相場は、ドル円が110円台後半、ユーロ円は124円台前半で引けました

もっとも取引量が多い通貨ペアであるユーロドルは1.12台前半で引けています。

さて、それでは今週の気になる為替ニュースをみていきましょう!

①「合意なき離脱」でポンド暴落!?メイ英首相の離脱協定が否決

イギリスのEU離脱をめぐる「プレグジット問題」の最新動向が明らかとなりました。

イギリス下院は29日、テリーザ・メイ英首相の「離脱協定」を344対286で否決

イギリス議会が離脱協定に合意できない・・・つまり、「合意なき離脱(合意なきプレグジット)」が現実のものとなりつつあります。

イギリス経済への懸念が大きくなり英ポンドが売られる展開も見えてきました。

Shujiの考察(重要度★★★)

今回否決された「離脱協定」とは、離脱の前に、イギリス側とEU側でさまざまな事柄をあらかじめ取り決めておく協定のことです。

細かいことをきちんと決めてから離脱しないと、その後大混乱を招きかねません

たとえば、離脱協定がまとまらないと、EU圏内にあるイギリスの銀行が営業できないことも考えられます。

そんな大切な離脱協定ですが、イギリス議会はこれを納得しません

「イギリスがEUを離脱する」という事実は国民投票で決定済みなので、このまま行けば「合意なき離脱」が見えてきます。

ユーロ圏の経済不安定化、英ポンド暴落のシナリオもすぐそこまで迫ってきましたね

FXトレーダーとしては、英ポンドの「ショート」のチャンスをうかがいたいところです!

②米ドル下落へ?長短金利逆転(逆イールド)が発生!

アメリカ債券市場で「3カ月物国債」の利回りが「10年物国債」の利回りを上回る、「長短金利逆転」が発生しました(逆イールド)

通常、長期債券への投資はリターン獲得までの期間が長くなることから、短期債券と比べて金利は高くなります。

そんなセオリーを覆す逆イールドは、「長期的な景気を不安視している投資家が多い」ことの表れです。

このことがアメリカの景気後退のシグナルとなり、米ドル下落に繋がるかもしれません。

Shujiの考察(重要度★★)

長短金利逆転(逆イールド)は極めて重要なサインです。

たとえば過去、逆イールドは2000年、そして2005~07年に発生していますが、その後いずれもアメリカは景気が悪化しました

このように、「逆イールド=景気悪化」はかなり信頼できる先行指標なんですね。

これは今後、米国景気と密接な関係にある米ドルが売られる可能性も高いということ。

米ドルのファンダメンタルズ(経済環境)の大きな流れは、ひとまず「下」へ向かっているといえそうです。

③22日急落のトルコリラ、来週さらなる急落も!?

トルコリラ/円は今月22日、20円の水準で取引されていましたが、突如18.73円へと瞬間急落しました

ある銀行がトルコリラを大きくショート(売り)したことが要因と考えられます。

これを受けてトルコ中央銀行は急きょ「調達金利引き上げ」を実施。

その結果トルコリラは持ち直し、21円近くまでV字で値を戻しました。

短期間に急落と急騰を見せたトルコリラの「来週の値動き」に注目です

Shujiの考察(重要度★★★)

急落後に再び持ち直したトルコリラですが、来週からはさらなる下落も十分考えられます

そもそも、なぜトルコリラはV字回復できたのか?

それは、トルコ中央銀行が暴落を防ぐため、トルコリラをショートするためのコスト(スワップ金利)を跳ね上げたからです。

これに耐えられず多くのトレーダーは売りポジションを投げましたが、決して「新規で買われたから上がった」のではありません。

トルコリラは強いとは言えないのです。

加えて、トルコ中央銀行はどこかのタイミングで利下げすることが、今回の対応から濃厚です。

そうなるとスワップ金利が安くなるので、トルコリラが再び売られると考えるのが自然でしょう

④来週は「米雇用統計」!4月1~5日の重要指標まとめ

為替(FX)相場は、経済指標発表に合わせて大きく動くのが特徴です。

そこで、来週(4月1日~5日)の主要な経済指標の中から、特に重要なものだけをピックアップし、以下にご紹介します。

  • 4月1日(月):「アメリカ・小売売上高(21:00)」「アメリカ・ISM製造業景気指数(23:00)」
  • 4月2日(火):「オーストラリア・中銀政策金利 4月(12:30)」
  • 4月3日(水):「アメリカ・ADP雇用者数(23:00)」「アメリカ・ISM非製造業景気指数 3月(23:00)」
  • 4月4日(木):注目はなし
  • 4月5日(金):「アメリカ・雇用統計(21:30)」「カナダ・雇用統計(21:30)」

Shujiの考察(重要度★★)

来週の経済指標は上記のとおりです。

特に重要なのは、4月5日(金)の「アメリカ・雇用統計(21:30)」です。

毎月いろんな指標が発表されていますが、この米雇用統計ほど注目の指標はありませんね。

今回のアメリカ・雇用統計の予想値は「17.5万人」。

なので、それより下回っていた場合はショート、上回っていた場合はロングを検討したいですね。

予想値よりも何万人もズレがあった場合、米ドルは大きく動くので、「お祭り騒ぎ」を楽しむのもアリでしょう!

本日のまとめ

  1. 「合意なき離脱」でポンド暴落!?メイ英首相の離脱協定が否決
  2. 米ドル下落へ?長短金利逆転(逆イールド)が発生!
  3. 22日急落のトルコリラ、来週さらなる急落も!?
  4. 来週は「米雇用統計」!4月1~5日の重要指標まとめ

以上、今日の気になる為替ニュースでした!

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ABOUTこの記事をかいた人

新卒3年目で会社を辞めホストを始める。ビジネスの世界を知り独立するも取引先に騙され半年で借金数百万背負う。ホームレス経験を通し人脈・お金の大切さを再認識。人生再建中。仮想通貨投資・トレードに注力しています。